2011年7月18日月曜日

木の椅子たち展



お客さんのお誘いで、村上富朗さんの展示に行ってきました。しかし、まことに残念なことに村上さんは今月3日に他界されたそうです。

村上富朗さんは、長野でこつこつと木の椅子(主にウィンザーチェア)をつくりつづけ、その数およそ300脚だそうで、今回はその中からご本人によって選りすぐりの30脚が展示されました。

私は、村上さんの椅子に直に触れる事は今回が初めて。伝統的なウィンザーチェアは見知った椅子と思っておりましたが、氏がつくる椅子にすっかり魅了されてしまいました。氏が惚れ込んで30余年つくってきたその椅子たちは、村上富朗氏そのものなんだという気がしました。大変、惜しい人物を失ったようです。

心より、ご冥福をお祈りいたします。

2011年7月17日日曜日

イージーチェア



 先日、完成して納品したイージーチェアとフリーラック。イージーチェアのフレームは一部改良しました。クッションの構造や硬さなども、大きな変更を試みてみました。

結果は、まずまずといったところでしょうか?椅子の中でも、特に安楽椅子は座り心地が大事。ひとによって、好みや癖も重要な要素に加わっていくので、ハードルが高い挑戦です。

椅子の座り心地を追求することに、まったく興味が尽きる事はありません。次に何から手をつけようか、やってみたいことが山ほどあります。

2011年7月4日月曜日

納品



 先日、福島までキッチンの取り付け工事に行ってきました。
私が丸太を仕入れさせて頂いている業者さんが住宅も手がけていて、とても良い内容の仕事をされています。どう良いのかは、人それぞれですので、割愛させてもらいます。
今回はそこからのご依頼を頂きました。

両面使いのキッチンカウンターが今回のお仕事です。
キッチン側、リビング側ともに、大手はトチの木を使い、内部は主に針葉樹を使っています。
抽き出しの側板はネズコ、底板はピーラー、それ以外は赤松、ヒメコマツ、杉、ヒノキ、幅木にはオニグルミなど。

ステンレスのトップの裏打ちまで、無垢材を使用するのは初めてかもしれません。無垢材の家具という消極的な言い方ではなく、天然素材の家具という感じです。

引き戸や抽き出しなど、建具を開ける度に、内部の針葉樹と天板の裏打ちに使ったヒノキの香りが漂います。作っていてとても気分が良いのです。キッチン収納のじめじめと湿気を帯びた感じが、使いはじめても少ないでしょう。

こんなキッチンがうちにも欲しいです。