納品

遅くなりましたが、これは、昨年末に納めたクリのテーブルです。久しぶりに再開した大学時代の同期と意気投合して新築に合わせ注文していただきました。目積みの安定した良い材でした。材料に助けられ、とても良い感じのテーブルになりました。L2000xD900で天板は上に乗せてあるだけです。足を横に寝せてその上に天板を乗せれば、座卓に早変わりの便利もんです。

刃物と研ぎ

言わずと知れた銘砥を産出してきた、中山。層は戸前。手持ちの刃物を全て試してみました。最後に試してみた、石堂さんの鉋は経験したことの無い研ぎ心地でした。もったいなくてストックしておいた鉋ですので、ちょっとだけよ！という思いで当ててみました。ちょっとでは済まなかった。心地いいのである！

刃先の状態をマイクロスコープで覗いてみて、見たことの無い細かい条跡。

少し興奮気味でしたが、日曜日、家族との時間もありますので、押さえて。

明日は、台も仕込んで試し削りをしなくては！

木っ端

家具の製作では切り落としが沢山出ます。魚でいう、あらのようなものなのですが。節、入り皮、割れ、真っ直ぐでないもの、もめたところ、しかし、こういうところにこそ木の美しさが凝縮されているような気がいたします。薪にくべる手が止まってしまった、この、木っ端達に活躍の場を考えなくてはいけませんね。お茶を飲みながら、そんなことを考えつい遊んでしまいます。

造形美

こういうものから、造形美を学びたいです。決して真似はできませんが。

刃物と研ぎ

木工をはじめて20年近くの時間を過ごしてきましたが、刃物と研ぎに関して、そこそこのところで妥協してきた自分に対して不満があったのでしょう。ここ二ヶ月ほど、機械でこなせる作業もなるべく手道具を使い、研ぎ場にたつ日々です。しまいには指先から血が出てます。本当の切れ味とは？何か掴みかけております。ここで懲りずに、掴みきってしまおう！

椅子

今年はますます椅子作りに情熱を傾けたいです。カタチにするために今よりももっと木工技術の向上を、椅子作りのノウハウを、そして、座る人の心と身体にフォーカスするために気が遠くなるような勉強もはじめました。急激に何かミラクルが起こることはありえません。やはり、一歩一歩なのだと思います。なにしろ木はカタチになるまで、ゆっくりと乾燥していきますから。

新年

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。しばらくブログが表示されませんでしたが、復旧しました。本年もよろしくおねがいいたします。

今年も新しいこと、この先の自分へ挑戦していくつもりです。一歩一歩ゆっくりでもいい、前へ進もう！

写真は昨年の思い出です。