2010年6月30日水曜日

丸太その3



            節を攻めているところ。



 反対側の面。丸太の腹側で広葉樹の場合”あて”と言って暴れる要素を含んだ面ですが、この木は特にそんな様子はなさそうに見えます。反対に背中側は木味が良いといいます。



 結果はこれだけの板が取れました。乾燥が上手くいけば、4枚から5枚の一枚板テーブルがとれるでしょう。古木の柔らかい板なので、乾燥も早くうまくいきそうな気がします。取れた板を無駄なく使うプランで頭がいっぱいです。

私は、林さんの丸太の見立てに立ち会うのはこれが3回目ですが、木を見る目は確かです。丸太の見立て、木を読む、木と組む、いずれにしても同じ木は存在しないのでマニュアル化はできないということを再認識しました。
林さんは職人然とした、寡黙で謙虚な方ですが、もの言わずとも側にいるだけで、そんなことを感じさせてくれる素敵な方です。”墨かけ10年読み一生”という言葉がずっしりと重みを増してくる経験をさせて頂きました。