十月になり、空気がすっかり秋になりました。道を歩けばキンモクセイの香りがします。今年はずっと暑かったので、急に秋が来たという感じですね。最近、季節のグラデーションがなくなってしまったように感じます。近い将来、四季が二季になってしまうのでしょうか?
さて、前置きが長くなりましたが、銀座の画廊に友人の展示を見に行きました。芸大の工芸科出身で、困ったときにはお願いを聞いてもらっている作家さんです。写真の作品は”いっぱいの幸せ”というタイトルで、真鍮の四葉のクローバーがたくさん壁から生えています。ところどころ、ロウ付けによる熱で銅に戻った部分がうすピンク色で、サクラの花びらにも見えます。壁に映り込んだ陰影もきれいです。