先月の話ですが、私の大先輩である打楽器奏者のYAS-KAZさんのお誘いで、原美術館で開催中の崔在銀 展”アショカの森”オープニングイベントに行ってきました。先輩は最近このような場に御無沙汰していたようですが、この先、作家として生きていこうとしている私に少しでもインスパイアがあればとお誘い下さいました。YAS-KAZさんにご興味のある方は是非検索エンジンで彼のサイトをのぞいてみて下さい。
さて、いまさら何故、先月の話をしているのか。仕事の都合で終わり間際に参加してばたばたと作品を観て廻ったので、見落としている作品もあるはず、そんな中、ある作品が思い出されます。
暗闇の小部屋の中、石の器に水が盛られ、プロジェクターを使って天井から立ち木のシルエットが水面に投影されています。つい引き寄せられじっと見つめていると、天体物のようにゆっくりとシルエットが回っています。作品のタイトルは”もう一つの月”
この作品から感じるものは、私達人間では到底経験できない、悠久のときの流れ、日常の喜怒哀楽とは関係なくどうしようもなく実態として存在しているもの、森羅万象。
ふと、思い返しました。
品川の原美術館で年内展示されていますので、興味があればいかかですか?