2011年11月28日月曜日

納品


国立の老舗バー”レッドトップ”のバックバーが完成。この後、カウンターやニッチ収納などの工事もあるので、途中ですが、とりあえず一段落。営業再開です。

この棚、お酒とのマッチングを考えてナラ材で作りました。もちろんソリッドで。背板には珪藻土を施し、上手い具合にアクが出て、それが景色を生み出しています。

棚の取り付け工事が完了すると、マスターがプロの手つきでボトルを並べはじめました。
「どうですか、ボトルが並ぶと幻想的でしょ?」とは、マスターの呟き。

なるほど、ボトルが建築物のようにも見えてくる。つまり、やっぱり景色なわけです。

マスターはいい意味で敷居の高い店なんだと自負しておられます。飲みに行くときは、バリッと襟を立てて飲みに行きましょう。でも、やっぱりここは酒場、大統領も、総理大臣も、ドリンカーとなれば立場はみんな一緒、垣根なんぞ無い世界。襟は立てても心は裸にということでしょうか。


2011年11月20日日曜日

建前



 九月に木取りしておいたナラ材を使って、本格的にバックバーのまとめに入りました。
今、建設中、棟上げ作業です。




2011年11月1日火曜日

ムクの葉っぱ



 先日、山へ葉っぱを拾いに行きました。ムクの木の葉っぱを。
この葉っぱ、サンドペーパーの役割を果たすのです。目は240番〜320番くらいだとおもいます。木賊よりも目が細かく、水研ぎで利用されて来たようですが、私は、カラ研ぎに使ってます。これを木工の伝統技法で”からもくをかける”というそうです。

写真はヤマザクラの甲板をチビチビと擦っています。サンドペーパーのように砂が材に食い込まないためか?葉から油がうつるのか?科学的にはわかりませんが、艶がよくでるんです。
ホント、”恐るべし天然素材”なのであります。

皆様、お試しあれ!

2011年10月16日日曜日

本日は晴れ!



 甲府盆地を見下ろすカフェでランチを頂いてきました。景色がすばらしいんです。
ここのお店のオーナーさんとは、吉祥寺の二号店で偶然目が合うという、不思議な出会いをしたのです。

このお店、木が好きなひとはつい、中を覗き込んでしまう魅力がありまして、お店はお休みでしたが、鼻をくっ付けて覗いていたところ、オーナーと目が合っちゃったんです。お休みなのにコーヒーをごちそうして頂きました。

オーナーさんが、こんなカトラリーの収納が欲しいというので、打ち合わせとドライブも兼ねて一号店がある山梨まで走ったわけです。

今日は気持ちがよかった。朝の高速道路では英国の古いモーターサイクル達が追い越して行きました。古いとはいえ、さすが英国のサラブレッド。そうか、今日は恒例の”英車の集い”が清里高原で開催されていたのかも・・・

2011年10月15日土曜日

木取り


 国立で創業52年の老舗バーのカウンターとボトル棚を作る事になりました。
木取りは早めに済ませて、シーズニングに入る為、力仕事をすることに。
厚みが二寸五分で4mあるナラ材は重たい。腰が・・・


2011年10月6日木曜日

変わらない事は良い事?



中野サンプラザにロカビリーのライブに行ってきました。
そう、あの大物ギタリストのライブに。
デビュー以来、何も変わらず、泥臭くホットな演奏につい、熱くなりました。

これからは、冷え込んでくる季節です。皆様、夜はホットに過ごしませう。

2011年10月4日火曜日

カヌー


6年ぶりに、カヌーのパドルを握った。
山上湖の水辺の自然は何も変わらず、いつもといっしょ。
私と愛犬のささやかな我がままを受け入れてくれた。
思えば、ずいぶん長い間、来てなかった気がしていたけど、そうでも無かったのか?

心地よい疲れと、充実感を持って家路についたのでありました。




2011年9月25日日曜日

じーな用



 愛犬じーなの身体への負担を減らすため、こんな水飲み台を作ってあげました。

2011年9月12日月曜日

中秋の名月



お月見スツール。

2011年9月10日土曜日



 もう、一月以上前の話。ある朝、娘が「かーさーん、カエル!」と嫁に言ったそうな。その日、いつものように、睡蓮鉢の様子を見に行った私が撮った写真。ちゃんと、睡蓮鉢の中を観察してんだなー。やっぱり、俺の血だ。


2011年9月9日金曜日

子どもセット



 久しぶりに、膠を使う仕事。

2011年8月27日土曜日

サンハウス



 暑い夏が、休みも無く過ぎていきます。そんな中でも外せない約束がありました。娘とブラスバンドのコンサートに行ってきました。私は弦楽が好きなのではあるが。

その帰り、予備校時代を過ごした、国分寺に寄ってきました。プライベートでの国分寺はほんと、久しぶり。行きつけのタイ料理屋さんでグリーンカレーをを食べた。その後、記憶にあるにある店を廻って歩いた。かつては、3店舗くらいあったレコード屋も一店舗になっていた。時代がまるで変わっていた。

予備校時代に買いあさった、ブルースのアナログ盤、ずいぶん棚の数が減ったな。

サンハウスを見つけ、おもわず買ってしまった。戦前のカントリーブルース。あの頃、ドブロギターが奏でるボトルネック奏法に酔いしれていたっけ。

放蕩息子で有名なロバートウィルキンスは無かった。残念。

どうにもならないけど、どうにもできない、しかし、どうにかしたい、そんなメッセージに自分を重ねて酔いしれた時代。

ゴリンゴリンのブルースを今でも奏でてみたい。

木工の世界でそんなこと、出来るの?

2011年7月18日月曜日

木の椅子たち展



お客さんのお誘いで、村上富朗さんの展示に行ってきました。しかし、まことに残念なことに村上さんは今月3日に他界されたそうです。

村上富朗さんは、長野でこつこつと木の椅子(主にウィンザーチェア)をつくりつづけ、その数およそ300脚だそうで、今回はその中からご本人によって選りすぐりの30脚が展示されました。

私は、村上さんの椅子に直に触れる事は今回が初めて。伝統的なウィンザーチェアは見知った椅子と思っておりましたが、氏がつくる椅子にすっかり魅了されてしまいました。氏が惚れ込んで30余年つくってきたその椅子たちは、村上富朗氏そのものなんだという気がしました。大変、惜しい人物を失ったようです。

心より、ご冥福をお祈りいたします。

2011年7月17日日曜日

イージーチェア



 先日、完成して納品したイージーチェアとフリーラック。イージーチェアのフレームは一部改良しました。クッションの構造や硬さなども、大きな変更を試みてみました。

結果は、まずまずといったところでしょうか?椅子の中でも、特に安楽椅子は座り心地が大事。ひとによって、好みや癖も重要な要素に加わっていくので、ハードルが高い挑戦です。

椅子の座り心地を追求することに、まったく興味が尽きる事はありません。次に何から手をつけようか、やってみたいことが山ほどあります。

2011年7月4日月曜日

納品



 先日、福島までキッチンの取り付け工事に行ってきました。
私が丸太を仕入れさせて頂いている業者さんが住宅も手がけていて、とても良い内容の仕事をされています。どう良いのかは、人それぞれですので、割愛させてもらいます。
今回はそこからのご依頼を頂きました。

両面使いのキッチンカウンターが今回のお仕事です。
キッチン側、リビング側ともに、大手はトチの木を使い、内部は主に針葉樹を使っています。
抽き出しの側板はネズコ、底板はピーラー、それ以外は赤松、ヒメコマツ、杉、ヒノキ、幅木にはオニグルミなど。

ステンレスのトップの裏打ちまで、無垢材を使用するのは初めてかもしれません。無垢材の家具という消極的な言い方ではなく、天然素材の家具という感じです。

引き戸や抽き出しなど、建具を開ける度に、内部の針葉樹と天板の裏打ちに使ったヒノキの香りが漂います。作っていてとても気分が良いのです。キッチン収納のじめじめと湿気を帯びた感じが、使いはじめても少ないでしょう。

こんなキッチンがうちにも欲しいです。
                       

2011年6月20日月曜日

イージーチェア



 イージーチェア製作中。

2011年6月10日金曜日

じーな



 先週、南会津まで行ってきました。買い付けた丸太の製材に立ち会うため、家族全員で早起きです。久しぶりの遠出に、嬉しそうなじーなネーさん。

2011年6月6日月曜日

ワークチェア


 久しぶりにこの椅子を制作しました。この椅子は木工術のいろいろな要素を含んでいることに気が付きました。

2011年6月3日金曜日

納品


 テーブル納品しました。1800と800で並べると全長2600。1800の方は吸い付き桟を利用した抽き出し付き。800の方はやぐらを組んでコタツ付き。三枚矧ぎの天板は一枚板に見える様に木取りしました。長て方向にも木目がつながっています。一本の丸太から一番おいしいところを贅沢に使ったテーブルです。

2011年5月12日木曜日

yas-kazライブ



 先日、ほんと久しぶりに、独立してから初めてライブを観に行きました。私の大先輩、YAS-KAZさんの太鼓、サイコーでした。

写真には、ジャンベが見えますが、この日、セネガルから四人のゲスト呼んでの五人編成。YAS-KAZ さんの太鼓は、自身で作ってしまった名前の無い太鼓ばかり。手で叩くものとしては、一番低音がでるように作ったと言ってました。それが、びっくりするような音が出るんです。そう、先輩は芸術家なんです。

シャーマンの世界では、太鼓は魔除けとか、悪霊払いの力を持っていますが、それも納得。振動とリズムで身体が熱くなり、細胞まで染み込んできます。病気が吹っ飛びました。

この感じ、生命感と野性味と力強さを、木工で表現してみたい。

2011年5月5日木曜日

ひまわり

  
 今回の展示は、小さい子達がたくさん来てくれた。うちにもチビがいるからでしょうか。

このひまわりは、そら豆スツールを使ってくれている、小さな女の子からのプレゼント。展示物の整理をする中、工房の片隅で咲いています。明るくて、元気で、健康的で、私の大好きな花です。幸礼ちゃんありがとう。

2011年5月3日火曜日

アートスペース88

アートスペース88にて、個展が無事に終了しました。大変ご盛況いただきまして、感謝しております。来年の4月、また、この場所で個展を開催する予定です。ふたたび、皆様にお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました。


2011年4月28日木曜日

個展



 本日、4月28日から5月3日まで、国立のアートスペース88にて個展を開催中です。新作のアボガド小鉢が皆様のお越しをお待ちしております。

2011年4月3日日曜日

丸善



 4月21日から丸善丸の内店にて、展示販売を行います。ニュースのコーナーにアップしておりませんので、ブログにてお知らせします。

〜女性に贈る〜Art&Craft展
4月21日〜30日  
丸善丸の内店 4F文具エリア内イベントスペ—ス

2011年3月23日水曜日

モックアップ




 昨年末からの忙しさに震災のショックもあり、個展の準備が遅れていました。ほぼ同時期に東京駅にて丸善への出展もあり、慌てて準備に取りかかっています。

ジタバタしても仕方がないので腰を据えて、新作の制作です。ボウバックチェアのモックアップを作り、確認中。

2011年3月18日金曜日

もの作りに励もう!


 大地震があってから、今日で8日目。毎日ニュースで情報を取りながら、被災者に対して何か自分にできる事はないかと思いつつ、何もできずに時間だけが過ぎてしまいました。
家具を作って身を立てる、こんな呑気なことをやっている場合なのかと悩んだりもした。

でも、私の同業である先輩がブログに書き込んだ言葉に救われた。

『もの作りが社会貢献』
そうだ!僕らもの作りの人間はものを作ってなんぼ。おびえず、こわがらず、くさらず、おこたらずにもの作りにはげもう!

写真はシェービングホースといって、電気を使わずに森の中で家具を作る人達が使っていたものを真似てつくりました。計画停電が実施されておりますが、電気がないと仕事になりません。電気がないとものが作れないなんて、なんと情けないことか。そう思ったら、いてもたってもいられず、前々から手を出してみたかったことを思い切ってやってみたのです。この後も、足踏み式の旋盤を作る予定です。

本当は、こんな素朴な木工がやりたくてこの世界に飛び込んだのに、気がつけば大きな機械に囲まれて仕事をしている。かといって、機械を完全に捨てる気もないのだが・・・・・

ゆっくり腰を据えて、いろんなことをやってみよう。

被災地の皆様にお見舞い申し上げます。



2011年3月12日土曜日

大地震



 大地震、あんな強い揺れを感じるのは初めてでした。
時間が経つに連れて、被害が拡大しておりますが、これ以上広がらないことを祈るばかりです。

揺れが収まった直後、常時用意してあるエマージェンシーグッズが入ったザックを玄関に移動しました。中には、寝袋、テント、雨具、ツエルト、水筒、ライト、ロープ、マッチ、ナイフ、ラジオ、コッヘル、ケトル、ガソリンストーブ、ろうそくなど90リットルの大型ザックがパンパンです。火事場のクソ力でないと、とても、持てないないほどです。

しばらくの間、チェックをしていませんでしたが、この機会に、中身の見直しもかねてチェックする必要がありそうです。

既に多くの命が失われてしまいました。ご冥福をお祈り致します。

2011年2月8日火曜日

モーガンスリーホイーラー



 これは、友人が乗っている三輪車。
いいな〜、これ〜。オールドブリティッシュ好きは思わず、指くわえちゃう。
これの後ろに、木の箱を作りたいと言われています。

いつやるのかな?楽しみです。

2011年1月24日月曜日

里山



 東京里山物語。これは、小生の知人である蜂須賀さんが作った写真集です。いや、今、正に目前で起こっている、現在進行中のドキュメントであり、メッセージであります。

蜂須賀さんは、東京都のパークレンジャー部長であり、写真家であり、きのこ博士であり、料理研究家であり、そして、熱き活動家だ。

蜂須賀さんとの出会いは、我が愛車のジープJ−37がきっかけでありました。以来実に5年ぶりの再会です。その5年の間に蜂須賀隊長は、美しい里山を”パラダイス”を創ってしまったのだ。正しくは再生なのですが、小生には創ってしまったということばの方が納まりがいい。何故なら、小生は5年前に隊長との話の中で”パラダイスがないのなら、創ってしまえばいい”と大口をたたいてしまったのですが、隊長は本当にパラダイスを創ってしまったのです。

写真集の表紙にある、美しい里山の風景には、誰でもうっとりしてしまう何かがありますが、隊長は世界一美しい風景だと言っていた。日本人のDNAに訴えかける原風景なのだという言葉には説得力があった。そう、私達は日本人なのだ。
世界中にうっとりするような美しい風景はたくさんあるのだが、その”うっとり”にはある種の憧れのような感情が入っているかもしれない。
しかし、この東京の里山を目の前にしたとき、たとえようもない愛おしさすら感じてしまうのです。

この愛おしさは何だろう?やっぱり日本人?

それとも、この里山再生に汗を流しているひとたちの想いが、里山の木々や生き物たちから分泌されているのでしょうか。

人の仕事だけでは到底つくれない。でも、自然だけの力でもない、人と自然との境目が見事に解け合う事で成り立っている素敵な場所。

一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。


蜂須賀隊長の仕事ぶりはこちら2月に終了してしまうのが残念。file:///Users/sakanogenya/Desktop/noaruki.b.station50.biglobe.ne.jp:.webloc

                                        


2011年1月14日金曜日

ミニチュアソファ



 今月20日までに、幼稚園のロッカー60人分をこなさなくてはなりません。夜なべしてでもこなさなくてはいけない仕事があるのに、体調不良で半日身体が動きませんでした。聞けば、胃腸炎になるウィルスが流行っているそうです。皆様、風邪にはお気をつけください。

さて、そんな中うれしいニュースがありました。昨年末に私が作ったフレームのミニチュアソファが展示が始まってすぐに買い手ついたそうです。おめでとうございます。

2011年1月1日土曜日

卯年の犬



 愛犬のじーな。今年で12歳になるイエローのラブラドールです。
警察犬の血統で、動的な遊びが大好き。ボール、フリスビー、マウンテントレック、マウンテンバイク、カヌーツーリング、キャンプにフィッシングと遊びに連れ回してきました。

老犬になったせいか、飼い主が多忙になったせいか、最近はすっかりフィールドに出かけていません。今年は、止水ののんびりカヌーにでも連れて行こう。かつては、川下りで5級の瀬も経験したのですが、なにしろ、老犬のおばーちゃんだしね。

卯年


 新年明けましておめでとうおざいます。
GENYA WOODWORKSを応援して下さった皆様、
ありがとうございました。
皆様のお陰をもちまして、無事に新年を
迎えられることに感謝しております。
本年も、常に新しい気持ちを持って
モノ作りに励みたいと思います。
どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

                坂野 原也